それをわたしは知りました19
きれいに描けたでしょ。
素敵な人ばかりよね、ふつう・・・・・
わたしはいつもそう思って生きて来ました。
人が嘘をついたり、騙したりするなんて、・・・・・・・
そんなことのない世界で生きていました。
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わたしは幸せなど思いつきもしないほど、あなたと離れた遠い世界で今は生きています。
英語の勉強を少しして、本を少し読んで、お掃除をして、お花に水をやって、食事の支度をして、午後には詩をNTTPlala・bloach「ni-na」
http://pub.ne.jp/anataosute71
に載せて、夕食後お風呂に入ってこの絵を描いてあなたとお話しする。
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優雅でしょ。
働いても同じ、遊んでも同じ、優雅に過ごしても同じ、焦燥感に駆られても同じ。
生きて死ぬのはみな同じです。
今捲ったページ、「死に至る病」より(キェルケゴール)
「孤独は彼には生命の要求であり、時には呼吸の如く、他の時には睡眠の如くである。」
孤独を知らない人はこう言いました。
「あなたはお正月なのにひとり、わたしは200人と話しました。」
そうです、そういうことを恥ずかしげもなく口にする人がいます。
わたしはそういうことを言う人のいない世界に暮らしました。
みな人を思いやり、何が人にとって大切であるかを知っていました。
わたしはいつでもそういう世界に戻れるように思っていました。
しかし、わたしはもう何処にも戻る場所がなく、戻る心がなくなってしまっていることに気づいています。
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人は人を愛せません。
人は人を信じることが出来ません。
それをわたしは知りました。
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2008年11月3日月曜日 22時51分